DifyはノーコードでAIチャットアプリを構築できる優れたプラットフォームですが、その真価を発揮するのは「外部システムとの連携」です。業務の中では、Google SheetsやSlack、外部DB、Webサービスとの統合が求められることが多く、API連携を通じてより実用的なソリューションが実現します。
本記事では、Difyで実現できるAPI連携の代表的な手法を、実装手順とともに解説します。
DifyのAPI連携機能とは
Difyでは、以下のような方法で外部APIと連携可能です:
- Webhook: チャット完了時などに任意のエンドポイントへデータ送信
- プラグイン連携: OpenAPI仕様の外部APIを定義し、アプリ内から呼び出し
- カスタムスクリプト: 自己ホスト型でエンドポイントを拡張(例:FastAPIやNode.js)
Webhookを使った外部通知の実装
Difyには「Webhook」機能が標準搭載されています。設定手順は以下の通りです:
- 対象アプリの「Settings」>「Webhook」タブを開く
- POST先のURLを指定(例:ZapierやMakeなど)
- 「Event type」で通知タイミングを指定(チャット送信、応答完了など)
Google Sheetsとの連携手順
Google Sheetsと連携するには、以下のようにWebhookとn8nやGASを活用します:
- n8nで「Dify → Google Sheets」フローを作成
- n8nでWebhookノードを設定し、DifyにそのURLを登録
- Google Sheetsノードで書き込み先スプレッドシートを指定
Slackとの接続と活用事例
DifyとSlackを連携させることで、次のような使い方が可能です:
- チャット結果をSlackチャンネルに自動投稿
- SlackのSlashコマンドでDifyアプリを呼び出す
実装には、Slack側でIncoming Webhook URLを取得し、DifyのWebhook設定に追加する方法が簡単です。また、Slack Botプラグインを開発してAPI連携する高度な方法も可能です。
外部DB・SaaS APIとの統合
DifyはOpenAPI仕様のプラグイン連携により、さまざまなSaaSやDBと接続可能です:
- OpenAPI形式のJSON定義を準備
- 「Plugin」セクションでAPIエンドポイントを登録
- チャットフロー中にAPI呼び出しステップを挿入
セキュリティとAPIキー管理の注意点
API連携を行う際は、次のセキュリティ対策が必須です:
- APIキーやシークレットは環境変数またはDifyの「環境設定」で管理
- IP制限や認証付きWebhookで悪用を防止
- ログ情報に機密データが含まれないようマスキング処理
まとめ
Difyは、Webhookやプラグインを通じて外部APIと強力に連携できます。これにより、AIチャットの枠を超えた「業務アクションの自動化」や「リアルタイムな通知」が実現します。
API連携を活用することで、Difyアプリの可能性は大きく広がります。
次回予告
次回の【Dify連載14】では、「Difyアプリの品質保証とテスト手法」と題して、プロンプト検証、エラー対処、テスト設計のベストプラクティスを解説します。