Difyで構築したチャットアプリは、社内外での展開に大きな価値をもたらします。FAQ対応やナレッジベース検索など、業務効率を飛躍的に高めるアプリを作成した後は、その成果を広く活用するための「公開・共有・埋め込み」機能の理解が不可欠です。
この記事では、Difyで作成したアプリを誰でも利用可能にするための設定手順から、社内ポータルへの組み込み、公開後の管理までを詳しく解説します。
Difyアプリの公開とは何か
Difyの「公開」機能とは、構築済みのAIチャットアプリをWeb上で誰でも使えるようにする仕組みです。主に次の形式があります:
- パブリックリンク: アプリのURLを共有するだけで、誰でもアクセス可能
- 埋め込みウィジェット: 自社Webサイトや社内ポータルにチャットウィンドウとして埋め込む
- API利用: システム連携やLINEなど外部チャネルとの統合も可能
アプリの公開設定手順
- ダッシュボードで対象のアプリを開く
- 右上の「Settings」をクリック
- 「App Visibility」セクションで「Public」に設定
- 「Allow Anonymous Users(匿名利用)」のON/OFFを選択
- 「Save」ボタンで反映
共有URLの生成と管理
公開アプリのURLは、ユーザーがアカウントを持っていなくてもアクセスできる形式になります。ただし、以下の点に注意が必要です:
- セキュリティ: URLを知っている人は誰でもアクセスできるため、公開範囲に注意
- リンクの無効化: アプリを「Private」に戻すことでリンクを無効化可能
- アクセスログ: 利用状況は「Logs」タブで確認可能
社内利用におけるアクセス制御
社内のみで利用する場合、以下の運用が推奨されます:
- 自己ホスト版Difyを利用し、IP制限や認証付きで公開
- 匿名利用をOFFにし、アカウントログイン必須にする
- アプリごとにロール(人事/営業など)を分ける
Webサイト・ポータルへの埋め込み方法
Difyはアプリの埋め込み用JavaScriptコードを自動生成します。設定手順は以下の通りです:
- アプリの「Settings」内「Embedding」タブを開く
- 生成されたiframeタグをコピー
- WebページのHTML内、表示したい位置に貼り付け
出典:Dify公式「Embedding In Websites」
公開後の更新・メンテナンスの注意点
公開後の運用では以下の点に注意が必要です:
- プロンプトやナレッジの更新: 変更後は反映されるが、影響を事前に検証推奨
- 予期せぬ質問対策: 回答ログを分析し、プロンプト調整や資料追加を実施
- バージョン管理: アプリを複製して別バージョンでテストすることも可能
まとめ
Difyの「公開・共有・埋め込み」機能を活用することで、構築したAIチャットアプリを広く展開でき、業務支援や顧客対応の自動化が進みます。セキュリティと運用設計を考慮しつつ、最大限活用しましょう。
次回予告
次回の【Dify連載12】では、「Difyアプリのログと改善サイクルの回し方」と題して、回答ログの分析とチューニング手法を解説します。