【Dify連載07】PDFマニュアルをAI対応させる:Difyのドキュメント活用法

多くの企業では、業務手順書やマニュアルをPDF形式で管理しています。しかし、検索性が悪く、必要な情報を探し出すのに時間がかかるという課題があります。こうした課題を解決するために、AIによる自動応答やドキュメント検索の活用が注目されています。

Difyは、PDFをアップロードするだけで、それをAIの知識として活用できるRAG(検索拡張生成)機能を提供しており、マニュアルのAI対応に最適なツールです。本記事では、DifyでPDFマニュアルをAIチャット対応させる具体的な方法を解説します。

Difyにおけるドキュメント活用の意義

従来のマニュアルは「保管」中心でしたが、Difyを用いることで「活用型ナレッジ」に変えることが可能です。ポイントは以下の通りです:

  • 必要な情報をAIが即時に検索・要約
  • 社内チャットボットから自然な形でマニュアルにアクセス可能
  • 複数文書を横断的に活用可能(部門マニュアル、FAQ、ガイドラインなど)

出典:Dify公式「ファイルアップロード」

PDFマニュアルのアップロード手順

  1. Difyにログイン後、左メニューから「Knowledge」セクションへ
  2. 「+ Add Knowledge」をクリックし、マニュアルPDFをアップロード
  3. カテゴリやラベルを付けて整理(例:人事系、ITマニュアルなど)
  4. アップロード完了後、ベクトル化が自動的に行われる

出典:Dify公式「ナレッジベース作成」

構造化PDFとプレーンPDFの違い

Difyで正確な検索・回答を実現するには、マニュアルの形式が重要です:

形式 特徴 推奨
構造化PDF 文字情報が階層・段落ごとに構成、テキスト抽出しやすい
プレーンPDF 見た目だけの情報で、テキスト抽出が困難な場合がある
スキャン画像PDF 画像形式のため、OCR処理が必要 ×

出典:Dify公式「テキスト抽出ツール」

検索精度を高めるドキュメント設計術

  • 目次の設定: セクションごとの明確な区切りを設ける
  • 見出しの活用: H1~H3のような見出し構造を意識
  • 用語の統一: 同じ言葉は同じ表現に統一(例:「申請書」⇔「申込書」は混在させない)

出典:Dify公式「ナレッジベース作成」

RAGを活用したAI応答の仕組み

Difyは、アップロードされたPDFをベクトルデータ化し、ユーザーの質問に対して以下の手順で処理を行います:

  1. ユーザー質問をベクトル化
  2. ベクトル空間から類似する文脈を検索
  3. 検索結果をプロンプトに組み込み、LLMに回答させる

出典:Dify公式「ナレッジベース作成」

実際の業務活用例

  • 人事マニュアルをもとに「育休の取得方法を教えて」と質問
  • ITガイドラインを使って「VPN設定手順は?」と質問
  • 安全衛生資料を使い「避難経路を確認したい」と質問

これらはすべて、PDFをアップロードするだけで対応できるようになります。

まとめ

Difyを活用することで、既存のPDFマニュアルを再活用し、社員の問い合わせ対応や業務支援をAIで自動化できます。構造化されたドキュメントと適切なプロンプト設計により、検索精度の高いナレッジベースが実現可能です。

次回予告

次回の【Dify連載08】では、「Difyと他のノーコードAIツール比較」と題し、LangChainやFlowiseとの違いを徹底比較していきます。

カテゴリー: Dify
投稿を作成しました 14

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る